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セブンスター
下駄箱の上に小さなカギ
これがあるとあなたが来ていて
拾ってきた大きなソファーに
重なって流れた日々
薄汚れた白いテーブル
酔わないと笑えないといって
安いビールの空き缶
二つほど転がっていた
青く吸い込まれてく憂鬱の日々
ひとつきれてる電球に消える
薄暗く青く狭い部屋には
蛍みたいに光る白いセブンスター
今でも想いが強い場所
桜木町の駅の噴水で
ベンチに大きなあなたの背中
今でも期待してしまう
借りっぱなしのビデオ
つまらないラブストーリーを笑って
遠い未来のお話と
しまいこんでいたよね
ただの大学ノートにありがとうと
汚い字で書いてある置手紙
夕日が差し込む狭い部屋には
灰に埋もれて光る白いセブンスター
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