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ミルクティー
働くのもシャクだから
仕事を早くあがって
今日ぐらいは外で飯を食べよう
どこも予約がいっぱいで
店に入れてくれない
しかたないからファーストフードの
チキンを買って食べた
雪でも降ってくれたら
少しは気が紛れるのに
浮かぶのは ツリーの前のあなたの横顔
黄色く染まったあなたの顔が
なんか突然クシャッとなって
「まぶしい」と一言「バカだな」と一言
来年の今日すらしらねえくせに
俺の歌はあんまりおもしろくないね
あなたに未練たらたらで
その事が原因だったって言うのに
変わらなく俺は情けない男だね
いいかげん 俺の前から消えれば歩けるのに
浮かぶのは 「女々しい」と笑ったあなたの横顔
ベンチに座ったあなたの顔が
なんか突然クシャッとなって
「さむい」と一言「さむいな」と一言
あなたはミルクティーばっかり飲んでた
あなたと同じ
メーカーのミルクティーを買ってみた
甘くて飲めない
辛くて飲めない
分かってる
分かってる
分かってる
あなたが戻ってこない事も
黄色く染まったあなたの顔が
なんか突然クシャッとなって
「まぶしい」と一言「バカだな」と一言
来年の今日すらしらねえくせに
ベンチに座った俺の顔が
なんか突然クシャッとしたから
「甘い」と一言「甘すぎる」と一言
ちょっとあなたの真似をしただけさ
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