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ネオンの種
若気の悲しい好奇心で
正しさへの裏切りがしたくて
街のネオンへの憧れを
ひたすら強めていた
聖なる夜に人は今日という日を
ただの明かりに感謝している
いつもならそのただの明かりは
街の淋しさ伝えるだけなのに
時に捉え方は違う産物は
たったひとつの頼れる夢の
妥協になりうる種になる
悲しい大人への階段
遠くへ行くほど薄くなる
青い明かりが涙でぼやけ
大人への悲しい階段を
上らないと決意した
朝のカラスとゴミの山で
ただの道さえみえなくなる
欲が浮く街の空気は
季節の香りさえ許さない
遠い日々の自分が夢中で
憧れつづけたネオンの下
生まれた街に裏切られ
儚い夢さえ濁らせる
時に捉え方が違う産物
は
たったひとつの頼れる
夢の
妥協になりうる種になる
悲しい大人への階段
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